経営中の不動産会社を売却する場合には、懇意にしている他の不動産会社に相談することや、不動産業を新規に開始したい企業経営者を金融機関等から紹介していただくことが良い方法の一つでしょう。不動産業を新規に開始した場合の免許番号は「1」ですが、不動産会社を購入した場合には、既存の免許番号を引き継ぐことが可能です(例:免許番号「7」)。免許番号が大きいからといって、より成功している不動産会社だとは限りませんが、客観的には、長期にわたり不動産事業を営んでいる実績を示しています。したがって、不動産業に新規参入することを検討する買主には、既に免許を持つ不動産会社を購入するメリットは少なくありません。
他の方法としては、M&A専門会社に数社相談することが多いと思います。不動産管理中のエリアとは全く異なる遠方から、購入希望を受けることもあります。M&A専門会社と相談することは、思いがけない優れた買主候補を紹介していただけることがありますが、売却成立時の手数料を含めて、諸条件を事前に確認しましょう。