ビルのオーナーは、必要な家賃収入を得ることが難しいため、ビルの外壁や内部の大規模な改修を行わないことを決断することがよくあります。
建物を改修すること自体は決して悪いことではありませんし、節税効果がある場合もあります。ただし、その多額の工事費に見合う結果を得るためには、建物の改修をするだけではなく、現在の入居者を更に大切にすることを検討してみてはいかがでしょうか。
もともと、日本での大切な言い伝えの一つとして、「向こう三軒両隣」という言葉があります。それは、近隣の人へ愛情と敬意をもって接することが重要であるということです。このように、多額の費用をかけて改修工事を行うよりも、入居者との間で、隣人愛をもったコンセプトにしたコミュニティー・スペースを構築するビル経営が、日本のビル経営で最も大切なことの一つになっています。