売主の表明保証とは、売主が表明保証した各事項が、真実かつ正確であることを、売主が買主に対して保証することです。一般的に、売主は表明保証した内容に後日相違があった場合の損害賠償リスクを小さくすることを考えて、表明保証する事項を限定する傾向にあります。
逆に買主は、売主に対して、数多くの事項に関する広範囲で分かりやすい表明保証を要求したい傾向にあります。例えば、買主は、売買対象不動産は土壌汚染されておらず、地中障害物等の障害物も存在しないこと、関係法令に違反することは一切ないということについて、売主が表明保証をすることを要求したいです。通常、売主と買主は、売買契約を締結する前に、売主がどのような表明保証を行うのが妥当かを話し合い、決定します。