エンジニアリング・レポートは、不動産の状況に関する物理的な調査についてまとめた報告書です。この報告書は、対象不動産の立地状況、不動産管理状況、遵法性、設備の劣化状況、耐震性能、アスベスト等の有害物の有無、土壌汚染等に関して調査した上で、第三者の視点から報告書として作成されます。
加えて、エンジニアリング・レポートには一般的に、同等の建物を建築する場合に要する建築費(再調達価格)、短期や中長期で予測される修繕費用、地震による損失額(地震PML)等についても記載されています。
エンジニアリング・レポートは、比較的規模の大きいオフィスビル等、不動産投資ファンドの運用物件を購入する場合に、補足資料として、売主側から開示されることが多いです。