アスベストは、比較的安価ということもあり、断熱材、保温材、耐火材、など、さまざまな用途に使用されていたことがありましたが、アスベストの繊維を肺に吸入すると、肺がんなど、健康上の大きな被害の原因になることがわかりました。特に、建物の解体の際には、アスベストが飛散する恐れがあります。
建物の売買又は賃貸借の媒介等を行う場合には、重要事項説明書において、アスベスト調査に係る説明をすることが義務化されています。
ただし現時点では、売主や貸主に問い合わせた結果、アスベストに関して調査したことがないということであれば、重要事項説明をする際に、宅地建物取引士ライセンス保持者がその事実を説明すればよいこととされています。不動産仲介会社自ら、アスベストの使用の有無の調査を実施することが義務化されているわけではないからです。