海辺にある別荘を購入する場合には、湿気対策、塩害、自然災害リスクが大きいことを理解しておくことです。海辺の不動産は、海風に乗った塩が吹き付けるため、空調設備用の室外機やガス給湯器、自動車、自転車などが通常の場合よりも錆びやすくなることは、イメージしやすい問題だと思います。人が砂や水を踏むことで内装が傷んでしまうこともありますし、暴風雨の際は、窓ガラスにも塩が残る場合もあります。
それに加えて、場合によっては塩害以上に、海からの湿気による結露やカビの問題で、床などの維持管理が大変になります。
海辺の地域は、強い地震や大型台風などの影響で、津波や大雨が発生した場合に、床上浸水などの被害を受けやすい地域として、自治体などより公開されているハザードマップでも、広く注意喚起がなされています。ハザードマップを見て、浸水リスクが低い、海が見える高地にある別荘の場合には、将来的に地滑りや液状化などの深刻な問題が発生しやすい「埋め立て地」や「盛土した宅地造成地」ではないことを確認することも重要です。擁壁がある場合には、適切に管理をしないと、法的に大きな問題になる場合があり、売却時に売れにくい要因の一つになります。海辺の地域で育った方であればお分かりだと思いますが、暴風雨の際には、いつ窓ガラスが割れてしまうか、心配になるどころか恐ろしくなります。このように、海辺にある別荘は、内陸部にある別荘とは異なる維持管理費用が必要になります。