高速ネット環境を阻害してしまう場所に、Wi-Fiを設置しないように、内装のレイアウトを設計することです。
具体的には、Wi-Fi装置を置かないほうがいい場所の代表的な例は、水を使う場所の回りです。電子機器は、水濡れによって壊れる危険性が高い、水が電波を吸収しやすい、ということが指摘されています。したがって、キッチンスペース、水槽、花瓶、といった、水道管が設置してある場所の近くや水が溜まっている場所の近くにWi-Fi設備を置かないようにしましょう。
また、見た目を優先してWi-Fi装置を棚や収納ケースに格納してしまうことも避けましょう。Wi-Fi装置の周囲を囲んでしまうと、電波が弱くなってしまいます。特に、金属は電波を遮断しやすいことから、鉄製やアルミ製など電波を遮断しやすい素材を用いた収納方法は避けましょう。
さらに、電子レンジ電子レンジやコードレス固定電話、Bluetooth機器など、家電や機器のそばにWi-Fi装置を設置した場合は、ネット通信が不安定になる原因になります。Wi-Fi装置と、それらの家電や機器とが、同じ周波数帯を利用している場合があります。電子レンジの利用中には、相互の電波を打ち消しあって、極端にネット通信が遅くなる危険性があります。なお、窓際にWi-FI装置を設置することは、電波が窓ガラスの外へ逃げてしまうことと、直射日光の影響でWi-Fi装置が高熱にさらされて動作が異常になる危険性があるためNGです。部屋の隅も、電波が届かない場所が多くなりますので、避けましょうです。床置きは、電波が全体に届きにくくなります。さらに、断熱材などの建物材料に反射・吸収されてしまうリスクがありますので、避けましょう。そのため、最低限、床面から1mの高さに設置することが推奨されているようです。